【イベントレポート】8/23(日)-24(月)新幹線で行く!東京駅発着 朝採り「くろさき茶豆」と「のどぐろ」食材の宝庫 新潟美食旅
へぎそば、のどぐろ、枝豆…。
新潟には、名前を聞いただけでも「食べてみたい」と思うものがたくさんあります。
今回参加したのは、銀座・新潟情報館「THE NIIGATA」と新潟の旅行会社「ハミングツアー」がタッグを組んで企画する新潟の食と文化をめぐる1泊2日のツアー。
新潟のブランド品目や地域の人との交流を楽しみながら、その土地で生まれる食材や料理の背景まで体験・実感できる特別な旅プラン♪
東京から新潟へ。実際に参加したツアーの様子を私dada(だだ)がレポートしていきます!
◎新潟のブランド品目って・・・?

夏は暑く、冬は雪深い。決して穏やかとは言えない気候ですが、そのぶん四季がはっきりし、豊かな川と土壌に恵まれた新潟県。
そんな土地が自信を持ってPRするのが、のどぐろや新潟産えだまめ、にいがた和牛、越後姫など8つの「ブランド品目」です。
そして今回のツアーは、その中でも「新潟産えだまめ」と「のどぐろ」にスポットを当てた内容。
さて、どんな旅になるのでしょうか。
8時▷東京から新潟へ。1泊2日の旅がスタート

銀座・新潟情報館の取り組み「Meet the People」シリーズでは、新潟の人や食文化、地域の魅力を体験するツアーが数多く企画されており、どの企画も毎度キャンセル待ちが出るほどの人気っぷり!
今回は、東京駅から新幹線に乗って新潟へ。
新潟駅に到着後バスに乗って、様々な新潟の魅力的なスポットを巡る旅となっています。

東京駅の待ち合わせ場所に到着すると、すでに顔馴染みの方々がちらほら。
「お久しぶりです!」とあちこちで挨拶が飛び交い、和やかな空気に包まれてスタート。
実は今回のツアー、参加者の半分がリピーターだそう。それだけ何度でも訪れたくなる魅力が新潟にはあるということですね。

改札をくぐりホームへ向かう足取りも軽やか。
新幹線に乗り込むと、「前回の記事読みました!」と声をかけてくださる方もいて、覚えていてもらえた嬉しさに、旅の前からすでに気持ちが温まる…。
車窓に流れる景色を眺めながら、新潟駅に到着する瞬間を心待ちにする時間となりました。

新潟駅につくと、大きなバスがお出迎え。
新潟からはバスで移動をしながら、新潟のスポットを巡っていきます!
大きな荷物も車内に置いておけるので、最小限の荷物で観光ができるのは嬉しいですよね。
これからの旅にワクワクしながらバスにカメラを向けると、ハミングツアーの添乗員小出さん、ドライバーさんの素敵な笑顔をいただきました!
2日間よろしくお願いします!!!
11時▷まずは新潟名物、へぎそばランチ

まずは、「越後十日町小嶋屋 新潟店」でへぎそばをいただくことに。
落ち着いた雰囲気の店内に足を踏み入れると、老舗ならではの佇まいにどこか背筋が伸びる思い。
今回のツアーでは、あらかじめ用意されていたボリューム満点の「へぎそばと天ぷらのセット」をいただきました。
つるりとした喉ごしが魅力の「へぎそば」

「へぎそば」とは、新潟県の中越地方が発祥とされるお蕎麦。
つなぎに小麦粉ではなく、海藻の一種である「布海苔(ふのり)」を使うのが最大の特徴です。これにより、つるつるとした独特ののどごしと、しっかりとしたコシが生まれるのだそう。
茹で上がった一口分をひと束ずつ丁寧に並べる「手振り」という盛り付けも見どころで、木製の器「へぎ」に美しく並んだ姿は、まさに新潟ならではの光景。
一口食べると、その喉ごしのなめらかさに、思わず箸が止まらなくなりました。
◎なぜ新潟には「小嶋屋」がたくさんあるの?

新潟でへぎそばを食べ歩いていると、必ずと言っていいほど目にする「小嶋屋」の看板。実は同じ名前でも、お店によって系統が異なることをご存知でしょうか?
始まりは十日町市(旧川西町)で創業した「小嶋屋総本店」。そこから十日町駅前に店を構えたのが「越後十日町小嶋屋」で、親戚筋によるのれん分け。さらに長岡に店を出したのが「越後長岡小嶋屋」で、こちらも別の親戚筋が独立して始めた、経営元の異なるお店です。
つまり同じ「小嶋屋」でも、血縁でのれん分けした”兄弟店”のような関係。そのぶん、お店ごとにそばの風味や雰囲気にも個性が表れているそう。
13時▷豪農の館「北方文化博物館」で知る、新潟の豊かな土地と暮らし


昼食のあとは、「北方文化博物館」へ。
ここでは、かつて新潟県内で最大の大地主と言われた伊藤家一族が暮らした邸宅を、博物館として公開しています。
建物自体は明治15年から8年もの歳月をかけて完成したというから驚き。敷地は8,800坪、建坪だけでも1,200坪、そして主屋の部屋数はなんと65部屋というスケール感に、足を踏み入れる前から圧倒されてしまいました。

案内していただいたのは、伊藤邸の主屋にあるひときわ大きな座敷「大広間」。
普段はほとんど使われず、伊藤家のお正月の行事や冠婚葬祭など、特別な時にのみ開かれていた部屋なのだそう。
床の間の奥にはお客様の控えの間である「裏座敷」がもうひと部屋隠されていて、見えない部分も合わせるとなんと100畳敷きという広さに驚かされます。

そして目を引くのが、正面に広がる回遊式庭園。京都・銀閣寺の作庭にも携わったという柏崎出身の庭師・田中泰阿弥(たなか たいあみ)が、5年の歳月をかけて作り上げたのだそう。
池の向こうには、お茶を楽しむための茶室が点在し、その数はなんと5つ。
当主の『多くの方にお茶を楽しんでほしい』という想いが、このお庭いっぱいに詰まっていました。
◎これは見逃せない!現存する唯一の三角家屋「三楽亭」

敷地内で必ず訪れたいのが、三角形の屋根が特徴的な建物「三楽亭」。
書斎を兼ねたお茶室として、明治22年から2年がかりで完成したというこちらの建物は、現存する唯一の三角家屋なのだそう。


あまりに特殊な形状ゆえ、大工さんや職人さん、畳屋さんまでもが頭を悩ませた”泣かせ”の建物だったのだとか。現在は中に入ることはできませんが、近くまで寄ってガラス越しに覗いてみると、一風変わった室内の様子をしっかりと見ることができました。
博物館の中でも見逃せない見どころのひとつです。
15時▷老舗茶舗「冨士美園」で味わう、村上の茶文化

続いて向かったのは、村上の古い城下町に佇む、明治元年創業の老舗茶舗「冨士美園」。
茶畑があり、お茶を製造・販売して経済的に成り立っている土地としては、村上が最北端にあたり、「北限の茶処」として知られています。
新潟と「お茶」という組み合わせは少し意外に感じますが、冬の厳しい寒さを活かした村上ならではの茶文化が根付いています。

今回は、村上茶について話を伺いながら、冷茶を試飲させていただきました。
なかでも印象的だったのが、水出し茶のお話。お茶はお湯で淹れるものという常識に反して、最初から水で出すことで色の酸化を防ぎ、時間が経っても美しいグリーンを保てるのだそう。

さらに、水出しにすることで苦味成分であるタンニンが抽出されにくくなり、村上弁でいう「ねそける」(=寝つきが悪くなる)こともなく、夜でも安心して楽しめるのだとか。
また、緑茶と紅茶は同じ茶葉からできていて、製法が違うだけだという話も新鮮で驚きでした。
摘み取る時期や作り方によって、まったく違う表情を見せるお茶の奥深さを、代表の方の語り口とともにたっぷり味わうことができました。


一通りお話を伺ったあとは、お待ちかねのお土産タイム。
店内には自家製の抹茶を使用したソフトクリームをはじめ、思わず手に取りたくなるおしゃれなパッケージのお茶が並んでいて、目移りしてしまうほど。
16時▷村上の町を歩いて、土地の空気を感じる

お茶の時間を終え、続いては村上の城下町を散策。
通りに続く黒塀と、先ほど教わった町家造りの家々が織りなす風情ある街並みに、思わず足取りもゆっくりに。
時代を遡ったかのような佇まいを眺めながら、城下町・村上の奥深さを肌で感じる時間を過ごしました。


城下町エリア散策の合間に立ち寄ったのは、地酒専門店「益甚(ますじん)」。
登録文化財に指定された趣ある町屋の建物には、かつて酒蔵として使われていた酒槽なども残されており、ここでしか手に入らない地酒も扱っているのだそう。
実際にいくつかの銘柄を試飲させていただき、村上ならではの1杯をじっくりと味わうことができました。

続いては、村上名物・塩引き鮭の老舗「きっかわ」。
軒先にずらりと吊るされた鮭が、風にゆられている光景がまず目を引きます。
これはすべて、村上自慢の鮭料理「酒びたし」になるための熟成風景なのだそう。
塩を使うのは最初の一度きり。あとはすべて、村上の気候風土がもたらす自然の力に委ねてじっくりと熟成させていくといいます。
山・川・海に囲まれた村上ならではの湿気を含んだ風を1年を通して当て続けることで、鮭自身が持つ酵素がタンパク質をアミノ酸へと分解し、旨味が育まれていくのだそうです。
◎なんで地図上では上なのに「下越」なの?

村上市は新潟県の「下越地方」に属しています。
地図上では県の北側にあたるのに、なぜ「下」なのか、少し不思議に思いませんか?
実はこれ、京都からの道のりが由来なのだそう。都に近い順に「上越」「中越」「下越」と名付けられたため、地理的な北南ではなく、京都からの遠近が基準になっているのです。
16時45分▷岩船港鮮魚センターでちらっとお買い物

移動の途中、次のスポットでの「せり」の開始時間が後ろ倒しになったとのことで、急遽できた時間で立ち寄ったのが「岩船港鮮魚センター」。
岩船港に水揚げされた新鮮な魚介類が並ぶ、地元でも人気の市場です。
予定にはなかった思いがけない立ち寄りでしたが、旬の海の幸を眺めながらの束の間の買い物タイムに、思わずテンションも上がってしまいました。
17時▷岩船港の「競り」を直近で見学!

今回のツアーでは特別に、岩船港の競りを見学させていただく貴重な機会が。
ここでは、水揚げされたばかりの魚や、漁港ならではの活気ある風景を見学させていただきました。
競り人の発声のもと、仲買人たちが100円単位で値を上げていく緊張感ある光景に、思わず息をのみます。最高級ののどぐろは1キロあたり1万5千円から2万円ほど、東京では3万円前後まで値が上がることもあるという話に、その場にいた誰もが驚きの声を上げていました。

そういえば、競りの合間にたびたび聞こえてきた「美宝(びほう)」という言葉。
他の掛け声はまったく聞き取れなくても、なぜかこの一言だけは印象に残る不思議な響きでした。
これは岩船港で水揚げされる魚のうち、品質が高く大きく育った最高規格のものだけに与えられる特別なブランド名。
県内でわずか12名の船頭さんだけに認められており、しかもそのうち6名が、今日訪れた岩船港の漁師さんなのだそう。
素手で触れることすら許されず、うろこ1枚欠けても名乗れないという、まさに海の宝石。
その名の通り、宝石のようにピカピカと輝く美しい魚体を実際に見て、思わず納得。この後の食事への期待も、一段と膨らみます。
18時▷のどぐろ、村上牛、鮭料理。村上の名産を一度に

1日目のクライマックスは、城下町の割烹「善蔵」でいただく夕食。
今日1日を通して、見て、聞いて、知った村上の食文化が、次々と料理となって目の前に運ばれてきます。メインはもちろん、あの競りで見た「のどぐろ」。
そこに城下町らしく鮭料理がふんだんに盛り込まれ、さらには冨士美園で教わった村上茶を使ったプリンや、〆張鶴の甘酒など、この日巡ってきた土地の記憶がそのままお品書きになったかのような豪華な内容でした。


まず運ばれてきたのは、鮭の酒びたしと醤油はらこ、ひづみ煎餅。
酒びたしは1枚食べたあと、添えられたお酒をかけるとより香りが引き立ち味変も楽しめます。あの、きっかわで見た軒先の光景を思い出しながら、ひと切れ、じっくりと味わいました。
お造りには、日本海で獲れたヒラメ、タイ、カンパチ、南蛮エビが並び、新鮮な海の恵みを存分に堪能できる贅沢なひと皿。

そしてもうひとつのお楽しみが、新潟が誇るブランド牛「村上牛」。海の幸が続く献立の中に、肉の旨みがぎゅっと詰まった料理が加わることで、味わいに厚みが生まれます。とろけるような食感と、噛むほどに広がる豊かな風味に、思わず箸が進んでしまいました。

そしてこの日のメインは、やはりのどぐろ。
今日競りで目にしたあの魚が、まさかこうして食卓に上るとは、と胸が高鳴ります。
深海に生きるのどぐろは成長が極めて遅く、じっくりと時間をかけて脂を蓄えていくからこそ、あの豊かな味わいが生まれるのだといいます。

今日見た競りの緊張感、漁師さんたちの丁寧な手仕事、そのすべてが重なって、目の前の一切れに詰まっているのだと思うと、いつも以上に感慨深い味わいでした。
20時▷新潟市内に宿泊!1日の終わりはそれぞれで

「食べて終わり」ではなく、「今日見てきたからこそ、よりおいしく感じる」という余韻を残したまま、この日の宿・新潟市内の老舗ホテル「万代シルバーホテル」へ。
館内にはどこかレトロな雰囲気が漂い、案内された客室は臙脂色を基調とした落ち着きのある空間。旅の1日を静かに振り返るには、ちょうどいい時間が流れていました。

解散後の夜の過ごし方は、それぞれ思い思いのスタイルで。
展望台まで足を伸ばす人もいれば、近くの銭湯へ向かうという方も。
私はといえば、近所のコンビニで「新潟ビール」を調達して、部屋で1人晩酌タイム。
ご当地のお酒とおつまみで乾杯するのが、旅の夜の何よりの楽しみです。
ちなみに万代名物「バスセンターのカレー」も気になっていたのですが、残念ながら時間が合わなかったので、今回はレトルトカレーとお菓子を購入!
◎万代シルバーホテルの朝食も注目

翌朝のお楽しみは、朝7時から注文できる出来立てのオムレツとフレンチトースト。
オムレツはプレーン、ハム、チーズ、ミックスの4種類から選べるとのことで、迷わず贅沢にミックスをオーダー。
焼きたてのふわふわとした食感に、朝から気持ちのいいスタートを切ることができました。
9時▷2日目は、朝採れの「くろさき茶豆」から

ホテルを出て向かったのは、「サンクスファーム黒鳥」。
この地域で栽培されているのが夏に旬を迎えるブランド枝豆「くろさき茶豆」。
茶色いうぶ毛が特徴で、茹でると薄皮がうっすら茶色がかることから、その名がついたと言われています。さらに面白いのが香り。ポップコーンにも含まれる芳香成分により、茹でると甘くどこか香ばしい、独特の香りが立ちのぼるのだそう。
この後の収穫や試食が、より一層楽しみになる説明を聞いていざ畑へ!



「やってみたい!」という方が自主的に畑へ入り、根本から枝豆を引き抜いていきます。
恥ずかしながら、枝豆がこうして実っているところを初めて目にして、ちょっとした感動が。
どの枝にもぎっしりと豆が実っていて、引き抜く瞬間にはかなりの力が必要な様子。
かがみながら一生懸命収穫する参加者の皆さん、コツをつかんで2〜3本収穫する方も。

この暑さの中での作業を思うと、農家さんへの尊敬の念が自然と湧いてきます。
ちなみに普段は専用のトラクターを使って収穫しているそうで、その様子も見せていただきました。

抜けるような青空と、瑞々しい枝豆の緑が織りなす美しいコントラストの中、収穫した枝豆を手に記念の1枚。
汗を拭いながらも、達成感からか皆さん笑顔いっぱいでした。

続いては、ツアー参加者全員でのもぎ取り体験。
それぞれ好きな株を選び、軍手をはめていよいよスタート。枝から丁寧にプチプチと真剣な表情で枝豆をもぎ取っていきます。
皆さん夢中になって手を動かしていると、どこからともなく茹でたての枝豆の香りがふわりと漂ってきました。
朝どれの枝豆が茹で上がっていく、なんとも贅沢な香りに、収穫の手も思わず弾みます。

いよいよお待ちかねの試食タイム。
枝豆を豪快に山盛りにして食べるのが新潟スタイル。その名も「新潟えだまめ盛」!

茹でたての枝豆を頬張った瞬間、甘さが口いっぱいに広がり、思わず「うまっ!」と声が出てしまうほど。
今朝5時、6時頃に収穫したばかりだという、まさにここでしか味わえない逸品。
農家さんいわく、朝どれにこだわるのは鮮度を保つため。
ちなみに茹でた枝豆を冷やして1日置くと、塩味がじんわり染み込んでまた違った美味しさになるとのことで、お土産にいただいた1袋は、帰宅後のお楽しみに。
10時▷新潟の自然が育む、ワインの世界へ

枝豆畑から一転、今度はワインの世界へ。
丘陵地帯にぶどう畑が広がり、まるで南仏のどこかを思わせる風景が楽しめる「新潟ワインコースト」。

中心となる「カーブドッチワイナリー」がぶどう畑とワイナリーを始めたことをきっかけに、個性豊かなワイナリーが次々と集まり、今ではレストランやスパ、宿泊施設まで揃うおしゃれなリゾートエリアへと成長しました。



まずは、お土産やワイン選びにぴったりの「コテアコテ マルシェ」へ。様々なワイナリーのお酒を1箇所で楽しめたり、可愛らしい雑貨や、香ばしい香りが広がる焼きたてパンなどが並んでいました。

カーブドッチのワインを中心にじっくり試飲したいなら「ワインショップ」がおすすめ。
ここカーブドッチは砂地の土壌ならではの環境で、自社畑のぶどうは香りがより際立つのが特徴なのだそう。
海が近いことから、ほのかな塩味を感じられるのもこの土地ならではだといいます。

中でもおすすめされたのが、フラッグシップの「サブル」。
赤・白ともに複数品種をブレンドしたワインで、配合比率は年によって変わるため、その年ごとにしか味わえない1本なのだそう。
初めての方はまずこのサブルから、と教えていただき、さっそく1杯お願いすることに。
◎読書好きの私が見つけたここだけのオリジナル本

実は私、年間100冊ほど本を読む読書好き。
そんな私が見つけて興奮したのが「カーブドッチ ライターズ・イン・レジデンス」というプロジェクトから生まれた本たち。
作家がこの地に滞在し、この土地を舞台にした物語を書き下ろし、カーブドッチが出版まで手がけるという、なんとも贅沢な企画です。

この日出会えたのは、吉本ばななさんの最新作『砂山』と、第1弾となった原田マハさんの『旅をあきらめるにはまだ早い友への手紙』。
どちらもここでしか手に入らない1冊だと知り、この限定感に心が躍って、思わず旅の思い出として2冊ともお迎えしました。
12時▷最後の食事で、もう1度新潟を味わう

2日目の昼食は老舗料亭「三笠屋」。
ここでは枝豆やナスなど、旬の新潟野菜を使った特別会席をいただきます。
1日目が、海の幸・村上の郷土料理だったのに対して、2日目は、畑の恵み・旬の野菜という2日間を通して、新潟の食を存分に味わうツアーになりました。


実は新潟県、枝豆・ナスともに作付面積は全国1位でありながら、多くが県内で消費されてしまうため、あまり県外には出回らないのだそう。
献立には、ナスのからし漬けや、緑色の焼きナスを使った前菜、丸ナスの入ったくじら汁など、様々な形でナスが登場。
中でも印象的だったのが「白ナス」の田楽。見た目のインパクトとは裏腹に、口にすると驚くほど柔らかく、優しい味わいでした。
新潟に来なければ出会えない、まさにご当地の味を堪能できるひと皿です。


ちょうど炊き上がったのが、枝豆ご飯。
実は枝豆はお米と一緒に炊いてしまうと色が悪くなってしまうため、別に茹でたものを後から混ぜ込んでいるのだそう。
そのため、一膳の中でも色鮮やかな緑の枝豆と、少し色が沈んだものとが混在しています。教えていただいたところによると、緑が濃い豆の方が甘みが強いとのことで、ひと口ごとに味わいの違いを楽しめる、なんとも贅沢な炊き込みご飯でした。
今朝食べた茹でたての茶豆とはまた違う、しっかりとした甘さが印象的で、同じ枝豆でも調理法でこんなに表情が変わるのかと驚かされます。
◎三笠亭のご主人が語る食育に対する思い

デザートに運ばれてきたのは、イチジクを使ったスイーツ。
実はご主人、コロナ禍で人が集まる食事の場が難しくなった時期に、地元食材を楽しんでもらう「食育の会」を始めたのだそう。
きっかけは、家庭が困窮すると食卓から真っ先に消えるのが果物だと知ったこと。
イチジクのように普段あまり料理して食べる機会のない食材を、ほんの一欠片でもいいから口にしてもらう。その「0から1」の体験こそが、次の一歩に繋がると考えているといいます。
14時▷旅の終わり、新潟駅で最後のお買い物

最終ゴール地点、新潟駅へ。
バスを降りると、旅の荷物とともに、あちこちで買い込んだお土産袋を両手いっぱいに抱える参加者の皆さんの姿が。
その光景を見て、今回もまた、素敵な体験とお土産をたくさん持ち帰ってもらえたのだなと、しみじみ嬉しい気持ちになりました。

新幹線の時間まで、少しだけお買い物タイム。
私は、新潟駅限定のお煎餅セットと、新潟のクラフトビールを購入。
「ここでしか出会えない」と言われると、ついつい手が伸びてしまうもの。
旅先での買い物は、この一言に弱いのだと毎回実感させられます。

少し時間が空いたので、新潟駅構内にある「ぽんしゅ館」へ。
新潟県内の蔵元のお酒がずらりと並び、コインを使って好きな銘柄を試飲できるスポットです。
旅の最後に、あらためて新潟のお酒を飲み比べできる、なんとも贅沢なひとときとなりました。
知れば知るほど、美味しくなる新潟旅

へぎそばから始まり、村上茶、のどぐろ、鮭、くろさき茶豆、ワイン、新潟野菜まで。
1泊2日で、これほどたくさんの「新潟」に出会いました。
そして、食べるだけではわからなかった、食材が生まれる場所や、それを支える人たちの存在を知ったことで、帰る頃には新潟の味が少し違って見えてきました。
〈ライタープロフィール〉
ライター:dada 実体験こそが最高の情報源だと信じる旅ライター。実際に行って、見て、触れて、話してこそ、初めてその土地を「知った」と言えると自負する体験型派。一度は訪れたい新潟の舞台は、夜空を埋め尽くす長岡の花火大会。
(参考)
ツアーに参加してくれた「グルメトラベラーるい」さんの投稿をご覧ください。
ツアーの楽しい様子が良く分かります。
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(参加者アンケート結果から)
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総括
・参加者全員が「満足」以上と回答し、「とても満足」が50%を占めるなど、参加者満足度は非常に高い結果となった。
・参加者は女性が70%を占め、30代から70代まで幅広い年代が参加した。居住地は東京都45%、神奈川県35%で、首都圏を中心とした集客となった。
・情報入手経路は「THE NIIGATAのSNS」と「友人・知人からの紹介」がともに25%となった。THE NIIGATAから情報を得た参加者が、友人や家族を誘って参加するケースも見られた。
・参加理由は「枝豆・のどぐろを食べたかった」が突出しており、本ツアーのテーマが参加者のニーズと合致していたことがうかがえる。
・訪問先の評価では、割烹「善三」と料亭「三笠屋」での食事が5段階評価で4.5以上の高評価を得たほか、枝豆農家を訪問した「サンクスファーム黒鳥」も4.6と高い評価となった。
・95%が「新潟への関心が高まった」と回答しており、本ツアーが新潟の魅力発信や関係人口の創出に寄与したことがうかがえる。
・生産者や料理人の熱心で丁寧な説明を通じ、食材だけでなく、地域の暮らしや仕事への理解も深まった。現地の人との交流が旅の大きな魅力になったとの声も多く寄せられた。
・枝豆、なす、のどぐろ、米、鮭など、新潟のブランド食材を現地で味わい、その新鮮さとおいしさを実感。生産者の話を聞くことで、食材への理解や食の魅力がさらに深まったとの声が寄せられた。
・ツアーを通じて新潟への興味や愛着が高まり、「友人にも紹介したい」「魅力を広めたい」「また訪れたい」といった声が多数寄せられ、新潟ファンの創出につながった。
・「大満足」「楽しかった」「また参加したい」など高い評価が寄せられた。一方、食事量や食事間隔、ホテル、開催曜日など、次回のツアー改善につながる具体的な意見も得られた。
★自主企画「THE NIIGATA:Meet the People」についてはこちら