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実は隠れた「温泉県」! 新潟県のおすすめ温泉をエリア別にご紹介

写真提供:妙高観光局(赤倉温泉/赤倉ホテル)

南北に長く、地域によって多彩な風土や文化を持つ新潟県。美しい景観やおいしい食など、見どころはたくさんありますが、実は「温泉」もおすすめなんです。

新潟県には、個性あふれる温泉が数多くあります。美肌の湯として知られる「月岡温泉」や、日本三大薬湯のひとつ「松之山温泉」、気温によって色が変わる珍しい温泉「咲花(さきはな)温泉」など、名湯から秘湯までバラエティ豊かです。

本記事では、エリアごとに分けておすすめの温泉スポットをご紹介します。

新潟県は全国3位の温泉県!

出典:「新潟県の温泉地」(新潟県観光協会)をもとに作成(地図に表示の温泉地は、新潟県内の「宿泊施設のある温泉地数」全137か所より抜粋し掲載しています)

新潟の温泉の歴史は古く、県内でもっとも古い温泉として知られる新潟県阿賀野市の「出湯(でゆ)温泉」は、開湯から1200年余りを迎えます。

その後も宿場町を中心に温泉文化が発展していった新潟県。川端康成の小説『雪国』が新潟県湯沢町の「越後湯沢温泉」を舞台に描かれていたり、与謝野晶子が新潟県村上市の「瀬波温泉」で景色の美しさに感動し、滞在中2日間で45首もの歌を残したりと、著名人にも愛されてきました。

長い温泉の歴史を持つ新潟県は、実は「温泉県」としても注目されています。県内に「宿泊施設のある温泉地数」が137か所あり、その数はなんと全国で第3位。県内の30市町村すべての場所で、温泉が湧出しているのもポイントです(※利用施設がない温泉を含む)。 下越、中越、上越、佐渡と、地域ごとに環境の異なる新潟県は、泉質や景観、周辺の観光名所、温泉グルメなど、おすすめポイントも温泉ごとにさまざまです。

下越の温泉

出典:「新潟県の温泉地」(新潟県観光協会)をもとに作成(地図に表示の温泉地は、新潟県内の「宿泊施設のある温泉地数」全137か所より抜粋し掲載しています)

下越地方は、豊かな自然と城下町ならではの景観が見どころの「村上・新発田エリア」、山海の自然に恵まれ観光地としても人気の高い「新潟・阿賀エリア」、歴史ある寺社が点在する「弥彦・燕エリア」が含まれます。

新潟県内の人気温泉地の上位に挙がる新発田市の「月岡温泉」や、新潟の芸妓発祥の地であり300年の歴史を誇る「岩室温泉」など王道の温泉スポットも多い一方で、鼻がツンとするほどの石油臭が特徴的な「新津温泉」や、開湯700年の日本有数のラジウム温泉「村杉温泉」といった、ユニークな温泉もあります。

新潟県の魅力発信ポータルサイト「新潟のつかいかた」に掲載された「温泉のプロ」のコメントを交えながら、下越にある3つの温泉をご紹介します。

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咲花温泉

写真提供:佐取館

新潟県五泉市にある「咲花温泉」は、pH7.5以上の弱アルカリ性で、硫黄泉、硫酸塩泉といった美肌成分を有する、「美肌の湯」として人気の温泉です。食塩泉とも呼ばれ保温効果が高い、塩化物泉の条件も満たしており、塩のパック効果も期待できます。

また、温泉の温度や外気温により、温泉の色が変化するのも特徴です。ひすい色、透明、緑色、乳白色と、その時々の美しい色合いを楽しめます。泉質は硫黄泉ですが、刺激が強すぎないため、ゆったりと湯に浸かっていても安心です。

【咲花温泉】
所在地:新潟県五泉市佐取
アクセス:JR咲花駅から徒歩で約2分
泉質:単純硫黄物泉
主な効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、打ち身、くじき、慢性消化器病、痔病、冷え性疲労回復、健康増進など
入浴できる主な温泉施設:佐取館、望川閣、柳水園、一水荘、ホテル丸松 など

月岡温泉

写真提供:新発田市観光協会(ひさご荘)

日本有数の濃厚硫黄泉である「月岡温泉」。県内随一の規模を誇る温泉街が広がる温泉地です。

お湯は美しいエメラルドグリーンで、とろとろの肌触りが特徴です。全国的にもファンの多い温泉で、保湿効果の高さなどから「もっと美人になれる温泉」と称されています。

一方で、温泉水の味にクセがあり、テレビ番組では「日本一まずい温泉」として取り上げられたこともありました。温泉街で実際に温泉水を試飲することもできますよ。

「新潟のつかいかた」の温泉企画では、温泉ビューティ研究家、旅行作家の石井宏子さんがおすすめポイントをご紹介。「硫黄がとても濃厚なので、一気に血行促進されて代謝もアップ! 肌もすべすべ・ぴかぴかになる美肌温泉です」とコメントしています。

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【月岡温泉】
所在地:新潟県新発田市月岡
アクセス:JR月岡駅からバスで約5分
泉質:含食塩硫化水素泉
主な効能:皮膚病、婦人病、血行器病、泌器病、神経痛、リウマチ、火傷、胃腸病
入浴できる主な温泉施設:共同浴場美人の泉、白玉の湯 泉慶、したしみの宿 東栄館 など

出湯温泉

写真提供:五頭温泉郷旅館協同組合

新潟県阿賀野市にある、県内最古と言われる「出湯温泉」。華報寺の境内に共同浴場がある全国的にも珍しい温泉です。弘法大師が温泉を発見したという伝説があり、共同浴場の湯口の上には小さな弘法大師像が飾られています。

お湯は無色透明・無臭で、泉質は弱アルカリ性単純温泉。ぬるめの温泉にゆっくり浸かれば心身ともに癒されそうです。

出湯温泉が有する温泉旅館の泉質はラジウム温泉(単純弱放射能冷鉱泉)で、湯治場としても人気です。

「温泉水を100%使用したパン」があることでも有名な出湯温泉。「新潟のつかいかた」の企画では、識者・石井宏子さんが〈出湯温泉パン工房〉のパンの味をレポートしています。きめが細かく、ふっくらとしたやわらかい仕上がりのパンは、お土産にもおすすめ。

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【出湯温泉】
所在地:新潟県阿賀野市出湯
アクセス:JR水原駅から車で約15分
泉質:単純温泉(低張性・弱アルカリ性等)・単純弱放射能泉
主な効能:アトピー性皮膚炎、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、冷え性など
入浴できる主な温泉施設:珍生館、清廣館、華報寺共同浴場、出湯温泉共同浴場、弘法の足湯 など

中越の温泉

出典:「新潟県の温泉地」(新潟県観光協会)をもとに作成(地図に表示の温泉地は、新潟県内の「宿泊施設のある温泉地数」全137か所より抜粋し掲載しています)

中越地方は、新潟県の中心部に位置する「三条エリア」、風光明媚な田園風景や日本海の雄大さを楽しめる「長岡・柏崎エリア」、山間の豪雪地帯である「湯沢・魚沼エリア」が含まれます。

特に、湯沢・魚沼エリアは温泉がたくさん存在しているエリアです。川端康成の小説の舞台となった「越後湯沢温泉」、新潟県内で一、二を争う湧出量の温泉である「六日町温泉」、「日本の秘境100選」にも選ばれた「逆巻温泉」などがあります。

また、長岡・柏崎エリアの「寺泊温泉郷」は、複数の源泉に囲まれた温泉地として人気です。日本海の雄大な景色を眼前に露天風呂を楽しめるお宿もあり、山間の温泉地とはまた違った体験を得られそうです。

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松之山温泉

写真提供:(一社)十日町市観光協会

豪雪地として有名な新潟県十日町市。その中にあって特に雪深く、多い年は5メートルを超える積雪がある松之山地域にある「松之山温泉」は、草津温泉、有馬温泉と並ぶ、「日本三大薬湯」のひとつです。

「松之山温泉」の泉質は温浴効果や殺菌効果が期待できる塩化物泉で、体がすぐに温まり、湯上り後も湯冷めしにくいのだとか。雪の降る日でもポカポカと温まります。

温泉の熱で調理した「湯治豚」や、バイナリー発電など、温泉を活用した取り組みが積極的に行われていることでも注目されています。

温泉の香りにも注目。「新潟のつかいかた」では、温泉ジャーナリストの植竹深雪さんは「石油のような独特の香り」、温泉エッセイストの山崎まゆみさんは「和風アロマのような香り」と称しています。実際どのような香りがするのか、みなさんご自身で確かめてみてください。

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【松之山温泉郷】
所在地:新潟県十日町市松之山
アクセス:ほくほく線まつだい駅からバスで約30分
泉質:塩化物泉
主な効能:神経痛、関節痛、筋肉痛、五十肩、慢性消化器病、冷え性、疲労回復、健康増進、切り傷、火傷、慢性皮膚病、慢性婦人病など
入浴できる主な温泉施設:ひなの宿 ちとせ、酒の宿 玉城屋、白川屋、山の森のホテル ふくずみ、和泉屋、野本旅館、素泊まりの宿 みよしや など

栃尾又温泉

写真提供:自在館(したの湯)

全国有数のラジウム温泉が湧く、新潟県魚沼市の「栃尾又温泉」。温泉地には、数軒の旅館が立ち並びます。

「万病の湯」とも言われ、湯治に訪れる人も多い「栃尾又温泉」では、ぬるめのお湯で1~2時間浸かる「長湯」という伝統的な入浴法が親しまれています。

「子宝温泉」としても有名です。宿のひとつ〈自在館〉の裏手には、御神木である夫婦欅や、子持杉とよばれる大きな杉に囲まれた〈栃尾又薬師堂〉があります。子宝祈願に訪れる人も多い温泉地です。

「新潟のつかいかた」では、温泉ライターの永井千晴さんと、温泉エッセイストの山崎まゆみさんがそれぞれ〈自在館〉をレポート。うち、山崎さんは「お食事のついた湯治宿で、湯治初心者にもおすすめのお宿です」とコメントしています。

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【栃尾又温泉】
所在地:新潟県魚沼市上折立68
アクセス:JR小出駅からバスで約25分
泉質:単純ラジウム泉
主な効能:リウマチ、婦人病など
入浴できる主な温泉施設:自在館、宝巌堂、神風館 など

清津峡温泉

写真提供:清津館

新潟県十日町市にある「清津峡温泉」。日本三大峡谷のひとつ、清津峡の麓にある温泉郷で、秘境のような温泉街の雰囲気が楽しめます。

泉質は単純硫黄温泉で、神経痛や関節痛などに効果が期待できるほか、アルカリ性のお湯でお肌がつるつるになる効果があります。

温泉宿のひとつ〈清津館〉の源泉〈薬師の湯〉は、1968年、上杉謙信公ゆかりの薬師如来像のお告げによって掘りあてたと言われています。宿泊者専用の貸切露天風呂もおすすめです。

【清津峡温泉郷】
所在地:新潟県十日町市小出
アクセス:JR越後湯沢駅からバスで約30分
泉質:単純硫黄温泉
主な効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
入浴できる主な温泉施設:清津館、いろりとほたるの宿 せとぐち、清津峡渓谷トンネルエントランス など

上越の温泉

出典:「新潟県の温泉地」(新潟県観光協会)をもとに作成(地図に表示の温泉地は、新潟県内の「宿泊施設のある温泉地数」全137か所より抜粋し掲載しています)

上越市・妙高市・糸魚川市の3市からなる上越地方。「温泉ソムリエ」発祥の地である妙高市の「赤倉温泉」をはじめとし、全国の温泉ファンに愛されている魅力的な温泉が数多く存在しています。

妙高山山麓に位置する、燕温泉、関温泉、赤倉温泉、新赤倉温泉、妙高温泉、池の平温泉、杉野沢温泉の7つの温泉地を周遊できるルートが整備されていたり、観光バスの周遊券が販売されていたりするなど、温泉旅好きにはたまらないエリアです。

糸魚川市の中部山岳国立公園内、標高1475メートルにある「蓮華温泉」、重曹と同様の効果が期待できる泉質を持つ「笹倉温泉」、海水浴と温泉の両方が楽しめる「鵜の浜温泉」など、個性豊かな温泉にもご注目ください。

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妙高温泉・赤倉温泉

写真提供:妙高観光局(香風館)

新潟県妙高市の「妙高温泉」は、妙高山の麓に湧く温泉です。美しい山容から「越後富士」の異名を持ち、仏教世界の神聖な山をあらわす「須弥山(しゅみせん)」とも呼ばれる妙高山の全景を、温泉地から眺めることができます。

妙高山一帯の温泉地は「妙高高原温泉郷」と呼ばれていて、そのひとつである「赤倉温泉」は、江戸時代から続く温泉郷のなかでもっとも歴史が古い温泉です。

少し足を延ばせば、違った泉質の温泉を楽しめるのも妙高高原温泉郷の魅力です。

「新潟のつかいかた」では、温泉エッセイストの山崎まゆみさん、温泉ビューティ研究家の石井宏子さんが妙高温泉・赤倉温泉をレポート。山崎さんは「妙高山を眺める“ご利益温泉”」として妙高温泉に注目。石井さんは「妙高高原エリアの湯巡りをぜひ楽しんでほしい」と述べています。

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温泉のプロが教えます!泉質で選ぶ新潟の温泉
【妙高温泉】
所在地:新潟県妙高市大字関川
アクセス:えちごトキめき鉄道妙高高原駅から車で約3分
泉質:単純温泉
主な効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、打ち身、冷え性など
入浴できる主な温泉施設:香風館、共同浴場 大湯 など
【赤倉温泉】
所在地:新潟県妙高市赤倉温泉
アクセス:えちごトキめき鉄道妙高高原駅からバスで約20分
泉質:カルシウム・マグネシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉
主な効能:外傷、リウマチ、皮膚病、神経痛など
入浴できる主な温泉施設:赤倉観光ホテル、旅館おかやま、お宿ふるや、高原ホテル対山、赤倉ホテル など

燕温泉

写真提供:妙高観光局(黄金の湯)

新潟県妙高市、標高約1100メートルにある「燕温泉」は、古くから湯治湯として続く温泉です。妙高山の登山口に位置し、登山客に親しまれています。

硫黄泉・炭酸水素塩泉・硫酸塩泉を含む泉質で、お肌がすべすべになる「美肌の湯」として人気です。リウマチ・神経痛にも効果が期待できます。

無料で入れる露天風呂として、男女別の〈黄金の湯〉と、混浴の〈河原の湯〉があります。間近に眺める妙高山の美しさを、野趣あふれる露天風呂から楽しんでみてください。

【燕温泉】
所在地:新潟県妙高市燕温泉
アクセス:えちごトキめき鉄道関山駅からバスで約25分
泉質:含硫黄-ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・硫黄塩・塩化物泉
主な効能:神経痛、皮膚病、糖尿病、高血圧症、婦人病、火傷など
入浴できる主な温泉施設:花文、燕ハイランドロッジ、ホテル岩戸屋、黄金の湯、河原の湯 など

蓮華温泉

写真提供:白馬岳蓮華温泉ロッジ(仙気の湯)

新潟県糸魚川市、中部山岳国立公園内にある秘湯「蓮華温泉」。標高は1475メートル、新潟県側からの北アルプスへの玄関口の山小屋にある、登山家たちの憩いの場です。

壮大な北アルプスの山々を望む〈三国一ノ湯〉〈仙気の湯〉〈薬師湯〉〈黄金湯〉の4つの湯は、いずれも登山道の脇にあり、脱衣所のないダイナミックな野天風呂です。それぞれ、酸性アルミニウム硫酸塩泉、単純酸性泉、酸性硫酸塩泉、マグネシウム炭酸水素塩温泉と、泉質が異なるのも特徴です。

【蓮華温泉】
所在地:新潟県糸魚川市大所
アクセス:JR糸魚川駅からバス1時間35分、蓮華温泉下車
泉質:酸性アルミニウム硫酸塩泉、単純酸性泉、酸性硫酸塩泉、マグネシウム炭酸水素塩温泉
主な効能:動脈硬化症、慢性皮膚病、切り傷、やけど
入浴できる温泉施設:白馬岳蓮華温泉ロッジ

佐渡の温泉

出典:「新潟県の温泉地」(新潟県観光協会)をもとに作成

新潟県の離島、佐渡にある温泉をご紹介。佐渡の中心エリアに位置する「佐渡八幡温泉」、西岸の景勝地である七浦海岸のほど近くに位置する「相川長手岬温泉」、西岸の真野湾にある「佐和田温泉」、佐渡の玄関口・両津港からすぐのところにある「椎崎温泉」の4か所です。

美しい海や、佐渡の大自然など、四季折々の美しい風景を眺めながら入る温泉は、島のゆったりとした時間の流れを感じることができそうです。

佐渡エリアの温泉は泉質の豊富さが特徴で、4つの温泉で違ったお湯を楽しむことができます。それぞれのもつ効能をもとに、自分に合った温泉選びをするのもおすすめですよ。

ここでは佐渡エリアの温泉のうち、3か所をご紹介します。

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佐渡八幡温泉

写真提供:国際観光ホテル 八幡館

佐渡エリアの中心にあり、佐渡随一の湧出量を誇る「佐渡八幡(やはた)温泉」。地下1000メートルから噴き上がる豊富な湯は「弱食塩泉」で、リウマチや慢性湿疹などに効果があると言われています。しっとりと肌になじむお湯を楽しめます。

皇室ゆかりの名宿である〈国際観光ホテル 八幡館〉は、多くの著名人が訪れるホテルです。真野湾や佐渡山脈を見渡せる上階の客室からのロケーションが人気で、敷地内には〈佐渡博物館〉が併設されています。

【佐渡八幡温泉】
所在地:新潟県佐渡市八幡2043(国際観光ホテル 八幡館)
アクセス:両津港からバスで50分、または車で35分
泉質:ナトリウム塩泉
主な効能:リウマチ、運動器障害、創傷など
入浴できる主な温泉施設:国際観光ホテル八幡館 など

相川長手岬温泉

写真提供:SADO RESORT HOTEL AZUMA

七浦海岸の近くに位置する「相川長手岬(ながてみさき)温泉」。泉質は無色透明のナトリウム―硫酸塩・塩化物泉で、神経痛、冷え性、疲労回復に効果があると言われています。

七浦海岸と言えば、夕日の名所であり、古事記由来の伝説が残る名勝〈夫婦岩〉が人気のスポットです。夕方、日本海側に面した温泉で目の前の水平線を眺めれば、美しく夕日が沈んでいくさまを見ることができるはず。記憶に残るひとときをお過ごしください。

【相川長手岬温泉】
所在地:新潟県佐渡市相川地区
アクセス:両津港から車で約50分、バスで約60分
泉質:ナトリウム―硫酸塩・塩化物泉
主な効能:神経痛、冷え性、疲労回復
入浴できる主な温泉施設:SADO RESORT HOTEL AZUMA など

佐和田温泉

写真提供:旅館入海

真野湾の近くに位置する「佐和田温泉」は、独特の飴色~コーラ色をした珍しい温泉です。これは「モール泉」と呼ばれる温泉で、泥炭(モール)を通過して湧き出すことからそのように呼ばれています。

植物起源の有機物を多く含んだ黒いお湯はなめらかな肌ざわりです。弱アルカリ性で美肌効果も期待できます。

「佐和田温泉」に入れるのは、唯一〈佐和田温泉旅館入海〉のみ。佐渡の新鮮な海の幸をいただける宿としても人気です。

【佐和田温泉】
所在地:新潟県佐渡市窪田782(佐和田温泉旅館入海)
アクセス:両津港から車で約30分、バスで約45分
泉質:ナトリウム―炭酸水素塩泉
主な効能:リウマチ、更年期障害、角化症など
入浴できる温泉施設:佐和田温泉旅館入海

名湯から秘湯まで!「行きたい温泉」を見つけよう

県内だけで137か所ある新潟の温泉。名湯から秘湯まで、それぞれ違った良さがあります。泉質や景観が多彩なだけでなく、ひとつひとつに温泉の歴史があるので、旅行の際は、それぞれの歴史にも注目すると楽しいかもしれません。

温泉で重視するポイントは人それぞれ。自分にぴったりの「行きたい温泉」を見つけたら、ちょっと足を延ばして新潟まで「温泉旅」してみませんか?

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この記事は、新潟県の魅力発信ポータルサイト「新潟のつかいかた」の記事を引用・再編集してお届けしています。新潟県っておもしろそう!と思ってくれた方はぜひ覗いてみてください。
「新潟のつかいかた」:https://howtoniigata.jp/
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