全160種のなかから厳選!〈THE NIIGATA〉イチオシの日本酒はコレ!
新潟県といえば、言わずもがな全国一の酒蔵数を誇る「日本酒県」ですが、〈THE NIIGATA〉ではその名に恥じぬよう、都内随一の新潟県産の日本酒を取りそろえています。上中下越・佐渡、バランスよくラインナップされ、その数は酒蔵数80以上、銘柄は約160点。今回はそのなかから、〈THE NIIGATA〉イチオシの日本酒をピックアップしました。
新潟県が日本酒県たる所以
日本酒造りが盛んな新潟県。酒蔵数は全89蔵(※うち1蔵は輸出用清酒製造免許)と、全国でも最多を誇ります。新潟の酒造りの歴史は古く、1000年以上前から行われ、上杉謙信が税制面で支援したことでさらに発展したとも言われています。
日本酒造りに欠かせないのが、醸造に適した酒米の存在。ともに新潟県生まれの品種で、西の横綱〈山田錦〉に対して東の横綱と称されてきた早生品種〈五百万石〉や、大吟醸酒に適した晩生品種〈越淡麗〉が特に有名です。
また、新潟県醸造試験場や県酒造組合による清酒学校を通じて、酒造技術の向上や蔵人の育成に力を入れてきたのも、新潟清酒の品質の高さにつながっていると言えるでしょう。
〈THE NIIGATA〉には新潟の日本酒約160点が集結!
〈THE NIIGATA〉で取りそろえている日本酒は、酒蔵数80以上、銘柄は約160点。「新潟と言えばコレ!」といったものから、東京ではなかなか手に入らない銘柄など、初心者から日本酒好きまで楽しめるようあらゆる新潟県産の日本酒をラインナップしています。
そして、約40種類の日本酒から1500円でお猪口5杯まで試飲することができる〈新潟清酒・THE SAKE Stand〉を併設しており、気になる日本酒を試してから購入することも可能です。
テーブルに置かれたタブレットでは、ソムリエAIがその日の気分や好みに合わせたお酒を提案してくれるため、数多くの日本酒のなかから自分に合ったものを選ぶのも楽しいですよ。
〈TNE NIIGATA〉おすすめの一本/上越編
上越市、妙高市、糸魚川市の3市からなる全国有数の豪雪地帯・上越地方。夏は高温多湿、冬は積雪量が多い低温多湿の気候は、日本酒造りの重要な工程である発酵に適しています。
土壌や気候に恵まれ、酒米を生産する農家が多く、古くから日本酒造りが盛んに行われてきました。軟水と硬水の両方が湧き出る地域でもあり、エリアによって味わいが異なるのも特徴のひとつです。
中硬水を使う〈加賀の井酒造〉や、頸城(くびき)駒ヶ岳山麓の天然湧水を使う〈田原酒造〉など、上越地方にある20の酒蔵では、多様な水源から独自の製法を守りながら多彩な日本酒を生産しています。
上越市にある〈妙高酒造〉で造られた〈妙高山 蔵人栽培米純米吟醸 八十八〉は、まさにそんな恵まれた土地で造られた酒米〈五百万石〉を使用したお酒のひとつです。
妙高酒造の蔵人頭役みずからが、丹精込めて育てた米で醸しており、米づくりから酒造りまで担うことで、高い品質を保つことにつながっています。
ラベルに載っている手形は、蔵人頭役である渡部俊之さんご本人のもので、酒造りへの想いと自信が込められているそう。香りと味わいのバランスが絶妙な一本です。
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〈TNE NIIGATA〉おすすめの一本/中越編
米どころとして有名な魚沼地域、雪深い十日町市・津南町、金物のまちとして知られる三条市、日本海を臨む柏崎市など、地域によってさまざまな特徴を持つ中越エリア。良質の米が育つ環境と水に恵まれた中越では、多くの農家が高品質な酒米を育てています。
中越エリアには、普通酒でも精米歩合60パーセントとトップクラスの品質にこだわる酒蔵〈マスカガミ〉や、淡麗辛口ブームを牽引した〈久保田〉で有名な〈朝日酒造〉など、35蔵の酒蔵があります。
2004年の中越地震、2007年の中越沖地震と2度の震災で、中越地方の酒蔵も大きな被害を受けました。しかし、代々受け継がれてきた酒造りの誇りと情熱を持って、苦難を乗り越え、今も全国で愛される日本酒を造り続ける酒蔵がそろっています。
魚沼市にある〈青木酒造〉の創業は1717年。中越地方で長い歴史を持つ酒蔵のひとつです。「つくり手の和、売り手の和、飲み手の和を大事にしたい」という想いから、長い歴史のなかでいくつもの苦難の年を乗り越えながらも、今も志高く酒造りを続けています。
主要銘柄である〈鶴齢〉は、江戸後期の作家・鈴木牧之(ぼくし)の次男が青木酒造の養子となり7代目蔵元となった際に、牧之によって命名された由緒ある銘柄です。
〈THE NIIGATA〉で販売されている〈鶴齢 純米吟醸〉は、米本来の味を重視しながらも、穏やかな香りと優しいふくらみのある旨みが調和した日本酒です。
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〈TNE NIIGATA〉おすすめの一本/下越編
新潟県の北東部に位置する下越地方。新潟市だけで15の酒蔵があり、下越エリア全体でも29蔵の酒蔵を有しています。
山形県の県境に位置する村上市や、福島の会津と接する阿賀町など、下越といっても言葉や文化、気候の違いがあり、ひと口に「下越の日本酒」とは括れないほど、バラエティに富んだ酒蔵が存在しています。
下越地方の代表的な酒蔵には、全国的にも知名度の高い〈〆張鶴〉を生み出した〈宮尾酒造〉や、日本酒缶〈菊水ふなぐち〉で知られる〈菊水酒造〉などが挙げられます。
新潟市・内野にある〈樋木(ひき)酒造〉は、1832年旧巻町(現・新潟市)で創業した歴史ある酒蔵で、「地酒」であることを大事にしている酒蔵のひとつです。
「その地で販売し、その地で飲んでほしい」という想いから、造られたお酒のほとんどを蔵の近辺のみで流通する姿勢を守り続けています。
なかでもおすすめなのが〈鶴の友 別撰〉。飲めば飲むほど旨さに引き込まれていくような味わいで、淡麗な味のなかにもやわらかい味の膨らみをもつ、旨味のバランスが取れた一本です。また、〈THE NIIGATA〉では、有料試飲のみで飲める限定酒として、酒蔵の代表銘柄〈鶴の友 特撰〉を提供しています。
「地酒」であることを守り続け、大切に培ってきた〈樋木酒造〉の銘酒をぜひご堪能ください。
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〈TNE NIIGATA〉おすすめの一本/佐渡編
日本海に浮かぶ離島・佐渡島。四方を海に囲まれ、豊かな自然に恵まれた佐渡市には、最盛期には200もの蔵が存在したと言われています。現在は5つの蔵がありますが、それでもひと括りにできないほどバラエティに富んだ日本酒が造られています。
昔ながらの伝統を守りながらも、新しいことにチャレンジする酒蔵が多い佐渡エリア。
例えば、2019年に新ブランド〈雅楽代(うたしろ)〉を発売し、蔵の敷地内にクラフトビールブルワリーを誕生させた〈天領盃(てんりょうはい)酒造〉が挙げられます。ほかにも、超音波振動や遠心分離機による酒造りなど次々と新しいことを取り入れている〈北雪酒造〉など、唯一無二の酒造りで島を盛り上げようという心意気が感じられます。
銘酒〈真野鶴〉を生み出した〈尾畑酒造〉もそのひとつ。「四宝和醸(=米、水、人、佐渡の4つの宝の和をもって醸す)」という言葉をモットーとし、酒造りを続ける酒蔵です。
廃校となった旧西三川小学校を酒蔵として再生して、酒造りの体験プログラムやワークショップを開催したり、東京大学未来ビジョン研究センターの研究室を設置したりするなど、その活動は多岐にわたります。
そんな尾畑酒造が手がけた〈佐渡千年の杉 純米吟醸〉は、〈THE NIIGATA〉のオリジナル商品。香り高いフルーティな味わいの日本酒で、これまであまり日本酒を飲んでこなかった方にもおすすめのお酒です。
従来のファン層だけでなく、新しい日本酒ファン獲得のために飲みやすいお酒を造る姿勢は、ユニークな酒造りに通ずるところがあるのではないでしょうか。
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地域ごとの特色や、地域ならではの想いで大切に造られた新潟の日本酒。〈THE NIIGATA〉では、甘口、辛口などひと言では表せないほど、多彩な味わいの日本酒がそろっています。
酒蔵の歴史や想い、地域の環境などをイメージしながら、ぜひ新潟県が誇る日本酒の数々を楽しんでみてください。
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この記事は、新潟県の魅力発信ポータルサイト「新潟のつかいかた」の記事を引用・再編集してお届けしています。新潟県っておもしろそう!と思ってくれた方はぜひ覗いてみてください。 「新潟のつかいかた」:https://howtoniigata.jp/ |